年末に大流行したインフルエンザも、小児科では年末年始の長期休みの影響もあり、
年が明けてからはかなり落ち着いた印象です。
今年の花粉は関西方面ではこの10年で最大の飛散量!、関東でも例年よりも多く飛散
すると予測されています。昨年の夏の暑さの影響もあるようです。
1月後半にさしかかり花粉の飛散も徐々に始まり、敏感な方は既に症状が出ている
人もいるかと思います。
スギ花粉の飛散ピークは2月中・下旬から3月下旬、ヒノキのピークは3月下旬から4月下旬
頃になります。ヒノキにも反応する方はGW明け頃まで症状が続くので注意が必要です。
初期療法と言って、花粉の飛散が本格化する今から治療をしっかりと行うことで症状の
発症を遅らせることができ、症状のピークも半分以下の4割程度に抑えられると言われて
います。現在は副作用も少なく(眠気や口喝もなく勉強や運動のパフォーマンスが落ちない)、
効果の高い内服治療法が多くあります。またコンタクトをしたまま使用できるアレルギー
点眼薬もありますし、点眼が苦手なお子さんも、同じ効果が期待できるアレルギー
眼軟膏が発売されましたので、それを利用することもできます。
また花粉で皮膚炎を起こしてかぶれてしまうこともあります。
花粉症が気になる方はどうぞいつでも気軽にご相談下さい!
また、最大の治療は「花粉に触れないこと、体内に入れないこと」です。
この季節は洗濯物や布団は外に干すことは控え(いくら掃ったとしても花粉を大量に
家内に持ち込むことになりますし、薬物治療をしても症状を抑えきれません)、
花粉のつきにくい洋服や帽子、マスク・眼鏡の着用、家に入る前には花粉を払い、
すぐに顔を洗うだけでも効果的です。気になる方は早めの相談をお勧めします。
尚、現在は内服薬の舌下免疫療法と言ってスギ花粉症を根治する治療法もあります。
1日1回 花粉のエキスのようなラムネ状のものを舌下に1分間保持して飲み込むだけです。
翌シーズンから効果が望めます(保険適応です。大人はもちろん、こどもも5歳くらい
から可能です)。3年~5年程度継続することが望ましいです。
治療開始時期は花粉が収束する5~6月頃から12月頃のオフシーズン間となりますが、
興味のある方はご相談下さい。
(日本ではスギとダニの2種類があります。ダニはいつでも治療開始できます)